
超感性&貧乏ゴルファーのあやかっこです。
「恥ずかしいと思うことが恥ずかしい」
誰もが、思春期を通過して大人になる・・・
ワタシにもそんな時期がありました。
今日は、そんな昔話です。
今から10年前・・・
ワタシは、中学2年生。
地元のジュニアの大会に向かう早朝、
お父さんに車で
連れて行ってもらう時の話です。
あれ、エンジンが・・・
「ブルル、ブルルン・・・」
「あれ、おかしいな・・・」
「ブルル、ブルルン、プスス・・・」
何度も響くセルモーターの音・・・
エンジンがかかる気配がない
古い古い、我が家の車。
助手席で不安な顔のワタシに
「大丈夫、大丈夫!次こそ・・・」
「ブルル、プスス、プスス・・・」
「ダメだ、エンジンが掛らない・・・」
「え~、行けないの??」
(も~、朝から最悪!どうすんのよ~)
軽トラで・・・?
「ちょっと、待ってろ~」
車を飛び出して、
どこかへ行ったお父さん。
車の中で、不安に待つワタシ。
15分、20分・・・
(もう、どこに行ったのよ~
間に合うかしら・・・)
時間が気になりだした頃、
見慣れない軽トラックに乗った
お父さんが現れたの・・・
「あやかっこ!行くぞ~
早く乗るんだ~!」
ワタシのキャディーバックは、
軽トラの荷台に・・・
友達に見られたら・・・
出発が遅れた車内は、
重い空気で、
言葉少な目な二人・・・
「この軽トラ、どうしたの?」
「これか?木村さんに借りたんだ」
「・・・そうなんだ」
「大丈夫、時間は十分間に合うから」
「恥ずかしいよ、こんなの・・・
友達に見られたら、恥ずかしいよ」
「・・・あ~・・・」
軽トラの甲高いエンジン音だけが、
車内に響く。
ゴルフ場には、
高級な車が並んでる、
友達が乗ってくる車も、
高級な車だ。
古い古い我が家の車も
恥ずかしいのに、
軽トラなんて・・・
胸を張れ・・・
甲高い音を響かせて
ゴルフ場に入る軽トラ・・・
「恥ずかしいか・・・?」
小さくなってるワタシに、
お父さんがボソッと言う。
「・・・・」
(恥ずかしいに決まってるじゃん)
「そうだよな、恥ずかしいよな~
けど、俺は恥ずかしくないぞ~」
胸を張ったお父さんは続けて言った、
「恥ずかしい気持ちは、構わない。
けど、そんな時でも胸を張っとけ!
悪いことなんてしてないだろ!」
そんな二人を乗せた、
軽トラは、エントランス前に
入っていった・・・
10年後のワタシ・・・
今ならわかるよ、
お父さんの言葉の意味が・・・
そして10年前のワタシに言いたい、
「恥ずかしいと思うことが恥ずかしい」
な~んてね(笑)
今日、大雨が降ってたから、
会社帰りのお父さんを最寄りの駅まで
車で迎えに行ったのね。
あの時とは逆で、
運転席にはワタシ、
そして助手席に、お父さん。
なんとなく、昔話を思い出して、
意味もなく胸を張った
あやかっこなのでした。
今日は、これでおしまいです!
10年で、ちょっとは成長したかな・・・
あやかっこでした。